こんにちは。バーテンダーのtakumiです。
バーテンダーをするなかでたくさんの考え方を持つ人と出会ってお話してきました。
そのなかでも意外に少なくないんだな、と思ったのが恋愛に嫌悪感を持つ方々です。
彼/彼女らは誰かを好きになったり、誰かから行為を向けられたり、あるいはその先の交際や肉体関係などのあらゆる恋愛にまつわるコトを気持ち悪いと感じています。
この記事をご覧になっているあなたも、あるいはそんな想いを秘めて、場合によっては悩んでいらっしゃるかもしれません。
takumi
でもどうして、多くの人が楽しんでいる恋愛を「気持ち悪い」と感じてしまうのでしょうか。
そこには人によっていくつかのパターンがあるようです。
そこで本記事では筆者が今まで関わってきたり伺ってきた話を参考に、恋愛に対する嫌悪感にして言葉にしていきたいと思います。
takumi
目次
気持ち悪くて恋愛できないと思う人は少なくない

じつは筆者も高校生くらいまでは恋愛に対して気持ち悪いと感じていました。
人を好きになったり、恋人とイチャイチャしたり。
これって人間の本能的な欲求です。
理性的に考えると恋をすることって得も少ないし、合理的な行動ではないように思えてしまう。
「恋愛したい」という本能に忠実になることがどこか恥ずかしい事のように感じていて恋愛への嫌悪感みたいなものを持っていたように記憶しています。
恋愛を気持ち悪いと捉える人は少なくない
— takumi@魂を癒すバーテンダー (@counterserenade) October 15, 2020
今夜もそんなゲストとお話しする機会があったがその悩みはじつに深刻だ
彼/彼女らの話を聞くと恋愛という他人に自分を委ねる動物としての本能みたいなものに心が拒絶反応を起こしているように見える
恋愛を拒絶するのも人間ならではの能力なのかもしれない
筆者自身はそれほど強い嫌悪感ではなかったため、高校生活中にこの考えがしだいに薄れていき、お付き合いした人もいました。
でも、今思うとこれは比較的自由な校風で恋を楽しんでいる同級生がたくさんいたのも大きな要因だったのかもしれません。
takumi
世の中には恋愛に全く触れずに思春期を過ごす人もいますし、周りに恋愛を楽しんでいる人がいても嫌悪感が全くなくならない、むしろ強くなる人もいることでしょう。
そういった人は大人になってからもどこかで恋愛に対する気持ち悪さのようなものをひきずっています。
かくいう筆者自身も恋愛に対する気持ち悪さを意識することはないんですが、人生における恋愛のプライオリティはそこまで高くありません。
takumi
ですから、まず恋愛に対して嫌悪感を持っている皆さんは決して自分自身がおかしいだなんて思わないでください。
意外にそういう感情を持っている人が少なくないことは、たくさんのお客様を接客してきたバーテンダーの筆者が保証します。
周りに同じような考えの人がいないと不安になることもあるかもしれませんが、そんなに気にしなくてもいい問題なんだということを心に刻んでおきましょう。
恋愛への嫌悪感には複数のパターンがある

恋愛が気持ち悪いと感じてしまって恋愛ができない人の中にはいろいろな背景がある、ということをまず確認してください。
takumi
なぜ恋愛に対して気持ちの悪いという感情を覚えてしまうのか、自分自身で明確にすること。
そして、世の中にはいろいろな理由から恋愛に対して嫌悪感を持つ人がいることを認識すること。
そうすることで恋愛に対する嫌悪感は誰もが持ちうる可能性があることがわかるはずです。
- 恋愛という本能的な衝動に従うのが恥ずかしいから
- 小さいころから恋愛に対して嫌悪感を植え付けられてきたから
- 恋愛や異性に対してトラウマがあるから
- 異性に異性として見られるのが気持ち悪いから
- 自分の内面をさらけ出すことが苦手だから
ざっと筆者が今まで聞いた事のある例を挙げてみるとこんな感じでしょうか。
おそらく多くの恋愛に対する嫌悪感はこの5つのパターンのいずれか、またはその複数に分類できるような気がします。
このうち、1と2は恋愛という行為そのものに対しての嫌悪感。3と4は恋愛対象に対する嫌悪感。5は自分自身に対する嫌悪感だと分析できそうです。
takumi
恋愛という行為そのものに対しての嫌悪感
恋愛という行為そのものへの嫌悪感は筆者自身も持っていた恋愛への気持ち悪さに通ずるものなのでよくわかります。
このタイプの人は非常に合理的なものの考え方をしたり、理性的な傾向にある人です。
女性のお客様
takumi
裏を返せば恋愛という行為そのものを否定しているわけではなく、性的な感情に突き動かされたくない、みっともないと感じていると言えます。
ですから案外積極的に恋愛に身を投じたり、周りの環境が変わったりすることで恋愛を楽しめるようになる人もいるでしょう。
また恋愛そのものに合理性を感じると嫌悪感が薄れると思うので、たとえば結婚を前提にしたお付き合いとかは意外にできたりします。
いまは周りに理解者がいなく辛い思いをすることもあるかもしれませんが、きっと恋愛を楽しむこともできるはずです。
女性のお客様
恋愛対象に対する嫌悪感
恋愛そのものというより恋愛対象、主に異性に対する気持ち悪さを持っている場合です。
どちらかというと女性が男性に対する嫌悪感を持つという形で現れることが多いですが、最近は結構逆のパターンも耳にします。
takumi
女性のお客様
なにかきっかけがあった方は思い当たる節があるでしょうし、そうでなくとも生理的に異性を受け付けないという人もいるものです。
恋愛自体には嫌悪感がないので、素敵な恋愛に憧れる人も多いです。
女性のお客様
takumi
根深い問題になっていることもあるので簡単には克服できないかもしれませんが、トラウマのある方が素敵な方と出会って素敵な人生を歩んでいるケースもたくさんお見かけします。
ぜひ希望を捨てずにいてほしいですね。
自分自身に対する嫌悪感
恋愛ほど他人と深く本音でぶつかりあうコミュニケーションはありませんよね。
ビジネスにおいては大切なのはお互いが利益を得られることで、より利益を効果的に生み出すためにビジネスパートナーの人となりは大切かもしれません。
でも恋愛では相手の人となりを知って共有していくことこそが本質です。
takumi
そう考えると、自分自身を相手にぶつけていけない人・・・自分に自信の無い人は必然的に恋愛に対して拒否反応が生まれます。
「他人に自分(なんか)をさらけ出すなんてとんでもない。」
このネガティブな気持ちが恋愛そのものに消極的になる最大の要因である人は少なくないのです。
この問題に、解決策として多くの人は「もっと自信を持ちなよ!」と言うかもしれません。
しかしそれが出来れば苦労はしないのです。
もっといえば、こと「自分をさらけ出すのが嫌で恋愛に抵抗がある」人にとって必要なのは自信そのものではありません。
「自分に自信を持て」って軽々しく言うけれど、それができたらだれも苦労しません
— takumi@魂を癒すバーテンダー (@counterserenade) October 15, 2020
まずは自信のない自分を認めることからはじめましょう
「自信を持て」と皆が言うのは、自信の無い人は自分を認めることができないからです
自信なんてなくても、それを含めた自分を認められるならそれでいいんです
自信のない自分をまるごと受け入れること。
それこそが自信のない人なりに他人と付き合っていくために最低限必要なことだと筆者は思います。
takumi
もしも自分に自信がないことが原因で恋愛に対する嫌悪感を持っていると思うのなら、まずはそんな自分を認めてあげてください。
恋愛するかどうかは置いておいても、きっと心が軽くなって生きやすくなるはずです。

恋愛が気持ち悪いなら考えなければいい、興味があるならその気持ちを受け止めればいい

恋愛が気持ち悪い。
そんな風に思う心があるにも関わらず「恋愛が気持ち悪いと感じてしまうのをどうにかできないか」と考えている人。
もしくは「恋愛が気持ち悪いのっておかしいのだろうか?」不安になっている人。
それは恋愛について良かれ悪かれ興味を持ってしまっているからに他なりません。
takumi
もし、あなたが恋愛に嫌悪感を自覚しつつも、社会的に楽しいもの、魅力的なものとされる恋愛が楽しめないことに後ろめたさを感じているとしたら。
そんなことは忘れてしまいましょう。
この世の中には恋愛に対して興味のない人もたくさんいます。
その人たちは必ずしも恋愛を気持ちの悪いものと捉えているとは限りませんが、人生を豊かにするのに必須なものとは捉えていません。
takumi
「好きの反対は嫌いではなく興味がない」とはよく言ったもので、恋愛を嫌いだと言いながら意識してまうのは、どこかに恋愛に対する憧れがあるのかもしれません。
もしもあなたが恋愛に憧れを持っているのだとしたら、その気持ちも否定しなくていいと筆者は思います。
興味はあるけど一歩が踏み出せない、楽しんでみたいけど嫌悪感もある・・・そんなことって世の中には恋愛以外にもたくさんあるんじゃないでしょうか?
takumi
そんなどこか恋愛に対してどこか冷静な自分もまるごと受け止めて、チャンスがあれば恋愛をすればいい。
もし恋愛に挑戦したいというかっこたる意志があるのなら、はじめは抵抗があっても少しずつ他人と交流を深める練習をしていけばいいんです。
takumi
きっと、この悩みを解決するポイントは自分が恋愛に対して持つ嫌悪感を決して否定しないことにあるんだと思います。
「自分はおかしいんじゃないか。」
そんな風に考えることはせず、「恋愛が嫌い、苦手」という自分の特性としてまず受け入れる。
その後に克服したいのならちょっとずつ挑戦すればいいし、本当に興味がないなら恋愛に関わることから距離をとって生きていけばいいのではないでしょうか?
気持ち悪くて恋愛できなくたっていいじゃないか
恋愛に対して嫌悪感を持っている人はべつに珍しくありません。
けれどなぜ「恋愛を気持ち悪いと思っているなんておかしい!」と自分自身ですら思ってしまうのでしょうか?
女性のお客様
嫌悪感があるなら無理に近づく必要はありません。
でもどこかで恋愛をしたいという気持ちがあるなら頑張って自分に合った方法で恋愛を楽しむのもいいでしょう。
あなたがどうしたいのか。
takumi
少なくとも筆者には「恋愛に対する嫌悪感を持つ」という感覚が分かります。
そうやって自分と似たような考えを持つ人がいることを自覚するだけでも、気持ちは楽になるかもしれません。
自分の気持ちに正直に嫌なら嫌、やってみたいならやってみるくらいで、普通の趣味と同じくらいの心持ちでいたらいいのかもしれませんね。
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初めまして。恋愛に嫌悪感があるのはアセクシャルやアロマンティックの可能性があります。これらはマイノリティだからどうしようもない。
そんな私は数年前アロマンティックを自認しました。
takumiさんに分かりやすく説明すると女性とバーに行き「あなたと恋愛関係になる事は絶対ない!」の意思表示として何回かブルームーンをオーダーしてます(笑)